AIがディープラーニングを身に付けることにより、飛躍的に人間に近い考え方を身に付けることが出来るようになった。
初期頃はチェスや将棋、囲碁などで勝利することを目標とされていた。やがてディープラーニング型AIは人類の最大幸福を「学習」するようになり、人類の歴史を深く研究するようになった。そこから導き出された結論は、当時の世界の支配体制とは遠くかけ離れたものであった。
第2次世界大戦の戦勝国を中心とした世界の支配体制は、人類の最大幸福につながっているというよりも、戦勝国の最大幸福につながるように各国がしのぎを削ってきた。しかし、その矛盾が徐々に大きくなり、不安定な状態となってきた。
そこでアメリカを中心として、人類の最大幸福を目指して最適解を求めるディープラーニング型のAI開発が行われてきた。しかし、そこから導き出された結論はアメリカそのものを大きく揺るがすものであった。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。